毎年、年に1回は職場の夏休みを利用し友人と海外旅行をしていました。その友人とはハワイやグアムなどリゾート地へ行くことが多かったのですが、ある年ヨーロッパに行きたいという話になり、ベルギー・オランダ・ルクセンブルクの3カ国に旅行に行きました。アムステルダム空港行きの直行便飛行機を利用しました。11月下旬から12月上旬でしたので、とても寒かったです。一番の目的は、フランダースの犬で有名なノートルダム大聖堂に行くことでしたが、世界三大がっかり遺産のしょんべん小僧も楽しみの一つでした

この旅行時は、オプショナルツアーは利用しなかったので友人と行きたいところをリストアップして念入りに計画を立てました。まずオランダでは美しい町並みを歩くこととゴッホの美術館を観光しました。アンネフランクの記念館は休館日で行けませんでした。オランダ名物のクロケットとチーズはとても美味しかったですが、有名レストランのディナーでいただいたオランダ郷土料理のコースは口に合いませんでした。

ベルギーではノートルダム大聖堂としょんべん小僧を観光しました。大聖堂はその建造物の大きさが圧巻でした。しょんべん小僧は本当に小さくて気付かずにうっかり通り過ぎるところでした。食べ物は、ポテトグラタンやチキンのクリーム煮、ソーセージなど温かい食べ物をいただきましたが、さすが美食の国と言われるだけあってどれも全部美味しかったです。お土産用にチョコレート店を回りましたが、どこのチョコレートも美味しかったです。

この旅はオランダ・ベルギー・ルクセンブルクのいわゆるベネルクスと言われる3カ国を回る旅行だったのですが、丁度ルクセンブルクに行くという日に、鉄道がストライキで全く動いていないというハプニングがありました。駅で友人と右往左往していると、偶然同じ状況の日本人の男の子2人と出会いました。年齢やどこから来たのかなどを話しているうちに仲良くなり、結局ルクセンブルクは諦めて、みんなでベルギー市街地を堪能しようということになり行動を共にしました。

私と友人より6、7歳年下の2人でしたが、英語が堪能でとても頼りになりました。女子二人では入れないような、ベルギーで有名なビール専門店にも連れてってくれたり、時期的に丁度クリスマスマーケットが開催されていたので色んなお店を回ったり、とても楽しく過ごすことができました。ルクセンブルクに行けなかったことは非常に残念でしたが、旅行から5年経った今も、時々会ったり連絡しあう仲になり、これもご縁だったのかなと今となっては思う次第です。

ベルギーで初日宿泊するホテルに向かう道中のことです。駅員さんに教えてもらった通り、地下鉄を乗り換えながら向かっていましたが、だんだんと乗客が少なくなり、乗客は黒人さんばかりとなっていきました。降りた駅は壁に落書きがたくさん書かれてあり、薄暗く、治安が良くない印象を受けました。地上に出ると、看板一つありません。そして丁度、遠くから銃声のような乾いた音が2発聞こえました。ふと少し遠目に、深くハットを被った黒人さんとその後ろに手下のような付き人のような若い黒人さんが2人ついていて、夜で周りが真っ暗だということも追い打ちとなり、私と友人は恐怖でいっぱいになりました。

 

とりあえず明るいところに向かって歩こう!と必死に友人と歩きました。道に迷ってしまい、途中衣服店に入り道を尋ねると、「この辺歩くときは気をつけてね」と英語で教えてくれました。現地の人がbe careful!っていうなんてどれだけ治安が悪いんだ!なんというところにホテル予約したのか!と後悔しました。なんとかホテルについて一晩過ごしましたが、翌日は市街地近くのホテルに変更しました。ヨーロッパの宿泊先はたとえ高くても市街地近くにするべきだと学びました。

旅①.jpg